睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が10秒以上停止する状態が繰り返される病気のことです。無呼吸が1時間に5回以上発生する場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる人の特徴
- 肥満
- 小顔
- 太い(短い)首
- 加齢
- 鼻づまりなどの鼻症状
- アルコール
- 睡眠薬
- 喫煙
- 口呼吸
- 舌が後方に落ち込む
代表的な症状
- しっかりと寝たはずなのに疲れがとれない
- 起きたときに頭痛がある
- いびきがうるさくて、家族に不満をいわれる
- 眠りが浅くなったり、夜におしっこに何度も起きてしまう
なぜ、睡眠時無呼吸症候群が原因で夜間頻尿(多尿)になるのか?
① 無呼吸によって、本来であれば、リラックス状態では副交感神経が優位になりますが、血中の酸素濃度が低下すると、交感神経が優位になるため、体が緊張状態となってしまいます。
それによって、夜も日中と同じように、尿がためられない状態となり、夜間頻尿となっている可能性があります。
② 無呼吸によって、心臓や肺に負担をかけ、心機能の低下を引き起こします。
心臓や肺に負担がかかっている状態ですと、心房性ナトリウムペプチド(ANP)が分泌され、尿の生成を促したりします。
また、心機能が低下すると、体液のバランスが崩れ、寝ている間に尿量が増えるため、夜間多尿の原因となります。
当院では、睡眠時無呼吸検査のための簡易PSG検査(Phillips社製)をおこなっております。
夜間頻尿のため、内服治療をしているが、あまり病状が良くならないといった方はお気軽にご相談ください。
SASと診断された際には、連携しているクリニックや病院へご紹介させていただきます。